大会長挨拶
謹啓 時下、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。この度、第8回アジアパシフィック国際薬物動態学会・日本薬物動態学会第42回年会 合同大会(8th ISSX Asia Pacific and 42nd JSSX Joint Meeting, JSSX/ISSX 2027)を、2027年11月15日(月)から11月18日(木)までの4日間、さいたま市の大宮ソニックシティにて開催させていただくことになりました。共同大会長を務めるFlinders UniversityのAndrew Rowland教授、昭和薬科大学の山崎浩史名誉教授とともに、心よりご挨拶申し上げます。
本合同大会は、世界各国およびアジアパシフィック地域で活躍する研究者が一堂に会し、垣根を越えて活発な議論を交わし、新たな研究の方向性や共同研究を開拓する絶好の機会となります。対面による学術的インタラクションの価値が改めて認識される中、多様なバックグラウンドを持つ国内外の研究者たちと多角的に知見を深め合う経験は、参加者の皆様にとって新たな視点をもたらし、強固な国際的ネットワークを築くまたとない契機になるものと期待しております。
本大会のテーマは「薬物動態学がつなぐ未来:多様な視点と知の統合 / The DMPK Nexus: Integrating Diverse Minds and Insights」といたしました。これまで薬物動態学(DMPK)は、分子・遺伝子レベルでの輸送・代謝機構の解明や生体内挙動の解析から、数理モデルに基づく有効性・安全性の定量的予測、さらにはトランスレーショナルリサーチ、薬物治療の最適化、レギュラトリーサイエンスに至るまで幅広い科学領域を網羅し、創薬の推進と医薬品の適正使用に大きく貢献してきました。しかし、近年の新規モダリティの登場やデータサイエンスの導入などにより、創薬および医療は大きなパラダイムシフトを迎えており、従来のアプローチだけでは解決困難な課題が次々と生じています。こうした課題を打破するためには、多彩な専門領域が交差する「結節点(Nexus)」として本合同大会が機能し、産官学の枠組みや世代、国境を越えた多様な頭脳(Diverse Minds)が集い、独自の視点や洞察(Insights)を共有・統合することが極めて重要となります。そこで本大会では、こうした議論や知の融合を促す多彩なシンポジウムに加え、ISSXとの連携によるグローバルな視野を広げるための企画など、充実したプログラムを用意しております。この場が参加者の皆様にとって課題解決に向けた新たな着想を得る機会となり、将来を切り拓くイノベーションの起点となることを確信しております。
開催地である大宮は、新幹線をはじめとする多くの鉄道路線が乗り入れる交通のハブ(Nexus)でありながら、二千年以上の歴史を誇る武蔵一宮氷川神社の豊かな杜や、世界に知られる大宮盆栽村など、伝統と都市機能が調和した魅力あふれる街です。学術的な議論とともに、ぜひ大宮・埼玉の魅力もお楽しみください。
晩秋の大宮の地にて、皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。
謹白
2026年11月吉日
第8回アジアパシフィック国際薬物動態学会・日本薬物動態学会第42回年会 合同大会
共同大会長を代表して
井上 勝央(東京薬科大学 薬学部 薬物動態制御学教室 教授)
共同大会長
Andrew Rowland(Professor, Clinical Pharmacology, College of Medicine and Public Health, Flinders University)
山崎 浩史(昭和薬科大学 名誉教授)